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社長がイライラする理由

(横須賀輝尚の個人ブログより抜粋 2017.01.10)

イライラしている社長さん、世の中多いです。

社長がイライラする理由は、個人的なこと、会社全体のこと、財務的なことなど様々ですが、その中でも多いのが「社員に対するイライラ」です。そもそも個人的なことは会社に持ち込んでまでイライラすべきものではないし、そもそも経営や財務は自分の責任だし。とはいえ、社長という人種は「コントロールできないもの」にイライラする傾向が強いような気がします。

特に社員に対するイライラは、人によってはとんでもないエネルギーで、「うちの社員は使えない」なんて全員から「あんたが採用したんでしょうが」と突っ込まれるのを待っているようなセリフを言うほど。その中でも多いのが「言うことと聞かない」とか「自分で考えて行動できない」とか、そういうやつです。

これも、なぜそれが生まれるのか考えてみました。例えば、「自分で考えて行動できない」原因を考えてみます。

普通に採用していると、自然と「自分で考えて行動する人」と「指示されないと行動しない人」に分かれます。なぜ分かれるかというと、それは個々人に仕事のやり方を任せてしまっているからです。ある人は、過去のキャリアから「仕事は作り出すものだ」と教わった人。ある人は「余計なことをしないで上司に従うのが社員だ」と教わった人。これでは、差がつくのは当たり前です。

要は、仕事に対する考え方(哲学のようなもの)を明文化し、この会社ではその働き方が尊重されるということを明示しないから、こういったことが起きるわけです。特に採用時。採用のときに、「我が社はこういった働き方が推奨されます。こういう働き方ができますか?」と確認しておけば、例えば先程の例でいえば、指示待ち人間なんて出ないわけです。

「あいつは気が利かないやつだ」なんて言う言葉もよく聞きますが、「うちの会社では、気を利かせて働く主義なんです。指示がなくても、気を利かせて働くことはできますか?あるいは、気を利かせて働こうという気持ちはありますか?」と面接時に聞けばいい。さらにそのとき「気が利く」の定義も伝えられるとベストです。案外、言葉の定義って人それぞれですから。

つまり、結論から言うと「こう働いてほしい」という社長の考えというのは、実際のところ社長の中にしかなく、誰も知ることのできない状況になっているのが、今回のイライラの原因を生んでいるのではないかというのが私の考えなのです。

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