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雑談文化を奨励する

パワーコンテンツジャパン株式会社の働き方のひとつとして、「雑談文化」というものがあります。無駄話奨励、私語奨励とも言ってますが、まずこうした社内で余計な話をすることを認めています。認めているというか、むしろ奨励し、率先しています。これは様々な理由があるのですが、まずは「会議のときだけ話す」というのは大変難しいものだと考えているからです。やはり、普段から話をして、関係性をつくっていき、その上で会議をするからこそ、いわゆる「自由な意見交換」ができるわけで、会議のときだけ「何でもっとしゃべらないんだ!」と言っても無駄、ということです。だから、中小企業の会議というのは社長と幹部だけが話す場になってしまうわけです。ですから、普段から話す文化を持っていないと、会議なんてしても斬新な意見なんて出るほうが不思議でしょう。

この「雑談文化」をつくるためには、社長自ら(あるいは現場リーダー自ら)率先してその空気をつくることが重要です。勝手にこうした文化はできません。社員によっては、「私語厳禁」と以前の会社で教わっていた人も多く、喋らないのです。業務命令で喋れと言っても喋るわけではありませんし、まずはリーダーがそうした空気をつくっていくことがポイントになります。そして、日常的な会話の中では、リーダーは笑いを取る話をするか、どうしょうもないくだらないジョークを言うこと。じこうしたジョークやトークが下手な人は、ダジャレでも構いません。とにかくリーダーがくだらないことを言う事が重要なのです。

なぜ、下らないことが重要かと言えば、リーダーがまともでハイレベルなことばかり話していては、「こんな小さな意見、言っていいんだろうか?」と社員が萎縮してしまうからです。ああ、こんな下らないことを言っているのならば、自分の意見も受け入れてもらえるかもしれない。こうした空気づくりが大事なんじゃないかと思ってやっています。業務効率の専門家から見たら、大変非効率です。しかし、これがあるからこそ大きなリスクに気付くことができるし、助け合いもできる。結局のところ、雑談をするということは、関係性をつくるということになり、これ以上の組織の土台づくりはないのです。

もちろん、100パーセント日常が雑談では仕事になりませんが、うまくバランスを取りながら、無駄を恐れずに会話をしていくことが、弊社にとっては必要な働き方のひとつになっているのです。

パワーコンテンツジャパン株式会社
代表取締役 横須賀輝尚

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