Gallery & BLOG

議論は自由に

パワーコンテンツジャパン株式会社の社員は現在6人なので、定例の会議というのはありません。ただ、小さい会社特有の「社長がまた何か新しいことを急に言い始めた」というのを防ぐために、弊社では「社長が考えていることチャット」というものを作って、日々自分の考えを書いています。

そのチャットでは、こんなことやってみたいな、こんなことを考えてる、こんな人に会ってこんなアイデアを思いついた、みたいなことを書いています。そして、必要に応じて全体で会議をします。

基本的に全員が会議に参加する

弊社には入社して1年未満の人もいれば、4年以上在籍している人もいます。普通の会社であれば、だいたいそのキャリアに合わせて発言も変わってくるものですし、会議が全体ではないこともあります。「君と君は今回は出席しなくていいから」とか。

もしくはオブザーバー参加で、ということもあったりするんですが、弊社は基本的に全員が会議に参加しています。会社の大事なことを決めるということに関しては、全員が参加しています。もちろん社長が丸投げしているということではなく、私が概ね8割くらいたたき台を作った上で、「こういう打ち合わせをしたい」と伝えます。

例えば「うちの事業を今後こういう感じで考えてるんだけど、残りの2割についてみんなの意見を聞きたい」と。その時には、全員参加してもらって、全員に意見を聞いています。

ファシリテートをちゃんとする

よくこういう時にあげられるのでKJ法というのがあるんですが、これは大きめの付箋を使って、全員が付箋を書いたらそれをホワイトボードに貼って「これはどなたですか」といって話を聞くというものです。ただ、うちの会社はたぶんそれすら「こんなことで?」みたいな空気になる可能性がある。

今のスタッフにはそんな人はいないと思いますが、「これは○○法と言って、良い議論が出やすいんだよ」という時点で、はすに構えるというか「そんなことしなくてもいいのに」というような空気になる可能性があります。会議では自由にいろんな意見が出るということが大事なので、型にはめられてるみたいな空気が私は好きではない。自分が社員だったら、「別にこんなこと書かなくたって言えばいいじゃん」みたいに思うと思います。

要は、そこまでの関係性がない組織だからそれをやらなければいけない、みたいなところがあると思うんです。しかし、弊社の場合は一応関係性を作ろうと思ってやってきていますので、KJ法のように、それぞれに何か書いてもらって発表するというようなことはありません。

そのかわり、ファシリテートをちゃんとするということをしています。多いパターンが、私があれこれ喋って「今日の議題はこうです。1は○○、2は▲▲、3は■■で全体は●●です。では1からいきましょう」という時に、「○○さんからぐるっと一回りして意見をお願いします」と言うように、必ず一人ひとりに意見を聞いています。

基本的に発言はなんでも自由

その前提として、正解不正解はないこと、だからどんな意見を言っても大丈夫で「的外れかな」と思っても構わない、というようなことを伝えます。それから、何か意見を言う時に人の批判をしたり人格攻撃をすること、これだけはやめましょうということも伝えます。

そういう前提で、あとはなんでもどうぞと。中には回を重ねれば全く的外れな意見も出ますけど、それはそれで言えるということが大事です。もちろん叩き台として8割を出す中で、私なりの結論が出ている案件もあるので、その案件に関しては私も「それは違う」と言いそうになりますが、なるほど、そういう意見もあるねと答えます。

とにかく意見を批判したり、不採用だとか間違ってるとか言われたら次が出てこないので。「あ、それもいいね」という感じで、必ず1人ずつ喋っていきます。

自然な会話ができる関係性からいい意見が出る

これがキャリアが少ないからといっていい意見が出ないと言うことではない。人それぞれ違うので、20代前半であってもいい意見は出るし、40代でキャリアがあったとしても、いい意見は出ないかもしれません。そこは年齢関係なくいろんなことを言ってもらうことが大事です。

そして、その時はファシリテートが一番大事だと思います。会議の時に「Aさん意見どうぞ」と言って、「■■についてはこう思います」という発言があった時、「わかりました。では、次Bさん」みたいなことをやっているとだめで。

「なるほど、そんな意見があるんだ。面白いね」とちゃんとフィードバックをして、全員がなるべく均等に話す機会を得られるようにしていくことが大事です。人間としての会話が不自然になればなるほど、いい会話がでない。だから普通にしてる時が一番いいわけです。これが私たちの会議のやり方です。

もう1つ、議論に関してはなるべく長時間する、余裕を持ってするということも大事です。例えば1時から始めるとして、終わりの時間は決めない。それでも終わりの時間はあるので6時位にはどんなに長くても終わりますが、最初から2時間でやろうとすると、2時間以内に何とかしなきゃいけない、みたいなことになってしまう。

そのため、休憩をいれつつ、「午後まるまる時間をとっておいてね」という感じで議論をすることが多いです。

横須賀輝尚

関連記事一覧

PAGE TOP