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働きがいに関する3つのコンセプト

働くことや仕事に関して、3つのコンセプトがあると考えています。
簡単に言うと、この3つを満たしているときに、人は「仕事をやっている」「仕事をやりたい」というふうに思いやすい、というのが私の考え方です。

3つのワーキングコンセプトとは

この3つのワーキングコンセプトには、独自性・選択性・自主性というものがあります。選択性は、「自分でその仕事を選んでる」という感覚です。そして「自主性」というのは、「私はこの仕事がやりたいからやっている」というもの。3つ目が独自性なんですが、「他社にはない、ここ独自の仕事をやっている」というものです。

この3つがあると、「良い仕事をしている」という感じにとてもなりやすいです。そして、もちろん会社側が上から「うちはこの3つがあるからいい仕事なんだ」と言うのではなく、これを自然に実現させるということが大事です。

社長が一番取り組みやすいのは独自性

社長が一番やりやすいのは独自性ですね。「うちの商品はオリジナルだ」「こういうサービスをやってるのはよそにはいないんだ」というのが、一番簡単です。ちなみに、パワーコンテンツジャパン株式会社もそうです。士業向けにこんな講座を開催しているところはありません。特に最近は高難度シリーズも開催していますが、これをやっているところは他にないです。

実際にそうなっているかは分からないところではありますが、おそらく士業の歴史を作ってきたところはあると思います。書籍も出版していますし、そういう意味では、士業に向けた影響というのは小さくはないんじゃないかなと思います。こういうのは独自性ですね。資格起業家メソッドというものを教えているのはうちしかない。高難度シリーズを教えているのもうちしかない。

選択性や自主性がないと、「やらされている」感覚になる

選択性や自主性の裏返しは、「やらされている」という感覚です。この「やらされている」という感じになると、やはりモチベーションは低いです。本人に自然に「やりたい」「私はこの仕事を選んでいる」というふうに思ってもらうことが大事です。

このブログはうちの社員も読んでいるので、あまりメソッドみたいなものを話すのも少し抵抗があるところもありますが、まずはやっぱり面談のときに、「どういうことをやりたいと思う?」あるいは「どういうことを今後やっていきたいと思う?」ということを聞きます。そこで、本人のやりたいことと社内のコンセプトで合致するものがあれば、それはいいことです。

例えば、社内で出版プロデュース部門を立ち上げようみたいな話になったとします。その時に、「会社としてはこういう方針でやります。あなたは出版プロデュース部門の担当です、だから営業に行ってください」というふうに言われると、これはやらされている感じになってしまいます。

そこで、必ずこういうやり方ではありませんが、例えばこのような感じで会話を進めていきます。

「今度出版プロデュース部門を立ち上げようと思うんだけど、どう思います?」
「いいですね!」
「それで、出版社とかに営業とかすることになると思うんだけど、そういう出版の仕事に携わるのはどう思いますか?」
「いいですね。やってみたいです。」
「じゃあやろうか」

騙すわけではありませんが、ちゃんと聞いて、「自分で選択した」「私はやりたいと思う」というふうに持っていく必要があるということです。

会社でこういう事業をやることになったので、あなたがやってください、と言われて営業に行くことと、「どう思う?」と聞かれて「やりたいと思う」と答える、「じゃあ頑張ろうね」といって営業に行くというのは、やっていることは一緒です。

ですが、自分で「やりたい」と思う方が圧倒的に伸びます。そしてその行為については、他社にはない行為であるほうがいいわけです。

どういうときに「この会社に入ってよかった」と思うのか

人がどのようなときに「この会社に入ってよかった」とか「仕事をしてよかった」と思うかというと、1つはブランドです。例えば、博報堂で仕事をしているとか、上場企業で仕事をしているとか。または、小さい会社の場合なら、とにかく独自のことをやっていると思ってもらうほうがいいですね。

小さな会社と上場企業とでは、やっぱり違います。規模感もそうですし、給料の面でもそうです。もちろん給料は上げたほうがいいでしょうが、小さい会社で社員に対して高い給料を払えるというところは、少ないのではないかと思います。そこで、独自性です。

このように、仕事をしているときに3つのコンセプトがあるということが、私は非常に大事だと考えています。

横須賀輝尚

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