1on1ミーティングが流行っていますが、パワーコンテンツジャパン株式会社では以前から打ち合わせや雑談を大事にしています。
システマチックなキャリアアップ制度では不十分
入社してどういうキャリアアップをして、明確に決まっているステージに上がると給料が上がる、というシステマチックな制度もあります。ですが、弊社では、入ってくるスタッフの年齢もキャリアもそれまでやってきたこともバラバラです。そういったスタッフを画一化したシステムで評価すること自体に、少し違和感を感じています。
ただ、だからといって評価しないのも違う。働いてくれている人たちに対してわかりやすく「評価」という言葉を使っていますが、仕事ぶりを見て評価するというのはシステマチックにできるものではなくて、「揺らぎ」の部分が必要です。そう考えているので、弊社では1on1ミーティングをしています。
割り当てられた仕事に対して「私のやりたいことはそれじゃない」というようなことは、たくさんのスタッフがいる会議の場では言いにくい。でも一対一だったら言えたりもする。このように、1on1ミーティングだからこそ話せることは他にもたくさんあります。
よく1on1ミーティングのノウハウ本などには「離職率が下がる」という効果が書いてあることが多いですが、それは当然の結果なんですね。
会社としての「共通認識」を作るために
社内には、気づかれないような小さな誤解は常にたくさん存在しています。弊社に人が増えてきて思うことは、人は本当にそれぞれだということ。仕事の定義も人によってバラバラです。ですが会社としては、「コンテンツ」という手段をつかって表現を続けていきたいという一定の価値観があります。
その価値観の中で最低限守らなければいけない共通認識を作っていくのなら、一方的なシステムや研修では足りません。だからこそ一対一で話すという場を作ってきました。これからは、さらにこの場を意図的に増やしていくつもりです。
余談ですが、マネージャー職の人が頑張る会社が伸びるのではないかとも考えています。弊社では今は私が中心になってマネジメントしていますが、いずれ1on1ミーティングをやれる人が出てくると、もっと変わっていくのかなとぼんやりと考えています。
横須賀輝尚