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採用するときに最重要視していることとは

採用については、いろいろな考え方がありますが、パワーコンテンツジャパン株式会社では、最重要視していることがあります。

ワーキングコンセプトに同意できるかどうか

合うか合わないかというよりも、同意できるかどうか。合うか合わないかで判断しても、100%合う人なんていないわけです。100%合う人なんて私しかいません。だから、7割8割くらい合っていて、残りの2割は「同意します」という人を求めています。

弊社の働き方として、「積極的に仕事をする」「楽しく仕事をする」「新しく始めることを尊重する」「他の人を認める」などがあります。もっと細かいことはたくさんありますが、そういったことに同意した上で入社するということが最重要事項です。

ですが、それだけだと面接は単なる私のプレゼンテーションになってしまう。「うちはこれに同意してるくれる人に入社してほしいんです。同意できますか?」と。それだとその人がどういう人か分かりません。

一応面接員としての質問はして、その中でいろんなことを聞いていきますが、通り一辺倒の質問はしません。たとえば、「志望動機を教えてください」「自己PRお願いします」というのは、用意されてきたことを言うだけなので、まるで意味がないと思っています。

ですから、私はそういう質問をしたことがありません。履歴書を見ながら、「これまでの職歴を教えて欲しいんですけど、この仕事って何をされてたんですか?」「職歴のところに『○○株式会社5年』と書いてありますが、これってどんなお仕事されてたんですか?」というようなことを聞いていきます。

同じテンポ、同じタッチでやり取りができるか

コミュニケーション能力を重視する、とよくいろんな企業がいっていますが、コミニケーション能力が高い人というのはどういう人なのか?といったとき、弊社にとっては「比較的早いテンポでやりとりができるか」という点だと考えています。これはあくまで私の考えですが。

それは、私が社員とやりとりをするときに、こういう軽いタッチのやりとりが多いからです。「これ何?」「これ○○です」「あぁなるほど、じゃあこれやっといて」というような、軽いタッチのコミニケーションのしかたをするので。

「横須賀さん、ちょっとお時間いいですか。実はお伝えしたいことがあって、先日の件なんですが…」と話し始められたら、わかったから、早く言ってよ、と返してしまう。私は性格上そうなるので、軽いタッチで話ができること。まず面接の時もこういうタッチで行けるかを見ます。

一般的な面接というのは、あれは会話ではなくてプレゼンテーション大会です。だから、入社した後で「あの人とはなんか合わないなぁ」みたいなことになる。ですので、一般的な面接はあまり意味がないと思っています。

まず会話が合うかというところが大事で、自分の求めるテンポで「これってなんですか?」と。たとえば「この株式会社○○で働いてたということなんですが、どんな感じで仕事されてたんですか?」と聞いたときに、「その会社では、私は○○を担当してまして、こういう成果を得ることができました」というのは会話になっていないんですね。

「この会社でどんなことをされてたんですか?」「主に事務ですね」「事務ってどんな感じの事務ですか?」「事務っていうのは集計作業です。担当者が国勢調査みたいな調査に入って、手書きで書いた調査結果を束でもらうんです。そしてそれを全部打ち込んでいくという仕事をしていました」

「へえそんな仕事やってたんだ、結構大変じゃないですか?」「結構大変なんですよね」というような会話になったら、合格ラインは近い。なぜかというと、質問に対してちゃんと答えがきているからです。

「どんなことしてたんですか」「事務です」でいいんです。そこで何が得られたかとかは聞いてないわけです。もしもそれを言い出したら、その人は話を聞いていない人ということなんです。こんなふうに、会話のトーンややりとりのスピードが合う人を求めています。

話の情景が目に浮かぶか

かつ私が重要視しているコミニケーション能力は、説明などを聞いたときに絵が見えることです。その情景が私に浮かぶかどうか。例えば、「営業部で成績一位でした」と言われても、何も浮かんでこない。

ですが、「ここで営業やってました」「営業ですか?」「家電を売ってたんです。家電のカタログを持って、一件ずつインターホンを押して、説明するようなものだったんですよね。だいたい1日に20件回れればよい方で…」「たまに高級な洗濯機とか売れるんですよ」というような会話を続けていくと、なんとなく情景が見える。

情景が見えれば合格です。情景が見えないと、社内に入ってもそういうことが起きるわけです。これは、面接に関する弊社の考え方の1つです。

「好きなものを語れる」人

そして、もちろん他にもありますが、その中でどういう人がいいかというと、趣味でもなんでもいいですが、「好きなものを語れる」人。

だいたい面接の終わりの方で「何か好きなものってありますか」と聞くんです。たとえば仕事関係なく、何か好きなもの。食べ物でも何でもいいですけど、好きなものってありますか?と聞いたときに、好きなものを語れる人というのがいい。

夢中になれるものを持っている、ということがいいんですね。「特に何もない」と言う人は、特に何もない働き方をするんです。何かのめり込めるものが見つかったことがある、あるいは今それがある人は、仕事でもそれが見つかれば、そういう特徴が出ます。

弊社の社員の例で言えば、「ずっとバンドをやってるんです」と。「ほんとにバンドが大好きで、今でもやってるんですよね」と。「いいじゃん。どんな感じでやってるの」と聞いたら、「週一回はスタジオで練習して」とか。こんなふうに、のめり込めるものがある人は、評価が高いです。

のめり込めるものを見つけたら強い。たとえば、好きなことについて喋ってもよければずっと喋っていられる人。もちろんダメとは言いませんが、「特に何もないです」と言う人の方が、この先は大丈夫かなと思ってしまう感じはやはりあります。

横須賀輝尚

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