Gallery & BLOG

仕事の醍醐味

起業家として会社を起こした時、小規模でも、特に事業として何かをやっていこうと思ったら、お金を集めて人を集めていくことが当たり前になりますが、割と『自分が商品である』という場合には、人を雇わなくてもできる事業タイプの人も結構多くいます。士業やコンサルはその典型です。

例えば年商1,000万円から1,200万くらいでやっていくのであれば、アシスタントなどを入れない方が利益率は高いでしょう。ですから、ずっと1人でやっているコンサルの方もいます。このあたりはいい・悪いではなく、自分自身の方針によるところです。

仕事の醍醐味とはどこにあるのか

私はもともと行政書士で開業しました。もちろん行政書士という仕事をやりたかったというのもありましたが、食べるために必死だったところもありました。ですから、自分がやりたくない仕事も最初のうちはお金のためにやっていました。

やり方次第では、徐々に仕事を選んでやれるようになっていきますが、最初は仕事を選べない。だから、仕事というのは苦痛なものだと思っていたんですね。その時には、基本的に1人で仕事をしていました。

個人的な仕事の定義になりますが、仕事の楽しみは2つあると思っています。1つは「自己表現」。私が作ってきた資格起業家や天才塾など、いろいろありますが、『作品作り』というところが仕事の醍醐味の1つ。もう1つの醍醐味が、「仕事に取り組んで成果を誰かと分かち合う」ということなのではないかと思っています。

チーム戦は『楽しい』

私は2005年に初めて本を出版しましたが、その時に初めてチームワークでの仕事を経験しました。出版するためには、編集長が企画の良し悪しを検討して、著者が原稿を書いて、デザイナーがデザインをし、営業がどんな風に売っていくかを考えて…というふうに進めていきますが、それがとても楽しかったんですね。

書籍も発売当初に2万部以上売れて、出版社としても万々歳でした。その時に、初めて仕事をしていて「嬉しいな」と思ったわけです。

一方でこれと対比するような出来事もありました。私は過去に上場企業の株式会社ライブドアから講演依頼を受たことがありますが、セミナーが決まったことについて、誰とも分かち合えなかったことがすごく楽しくなかったんですね。

そのあとに先ほどの出版という仕事があって、いろんな方と仕事を共有して一つの成果を出すということを経験して、「こんなに仕事って楽しいものなのか」と思ったのが、もともとの私の原点です。ですから、弊社はコンサルタントビジネスなのに、社員が6人も7人もいる状態になっています。

あくまで私の方針として、仕事の醍醐味というのは、自己表現と人と何かを分かち合うことなんじゃないかと。これが私の考え方であり、働くことの原点なのかなと思っています。

横須賀輝尚

関連記事一覧

PAGE TOP