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「来たくなる会社」にするためのオフィスデザイン

弊社は来た人から「おしゃれですね」「デザイナー事務所のようですね」と言われることが多いです。中には社交辞令も含まれているでしょうが、それにしてもそう言っていただけることはとてもありがたいことです。

デザインを重視している理由

パワーコンテンツジャパン株式会社はコンサルティング会社ですが、コンサルティング会社としてはいろんなふうにできるわけです。もっと無機質なデザインにもできますし、効率化を高めるのであれば、もっと狭いオフィスでも十分業務に支障はないでしょう。

弊社がなぜデザインを重視しているかというと、ひとつは「こういう場所で働きたいと思ってもらえるための努力は経営者もするべきだろう」という理由からです。弊社のオフィスが代々木にあったころは、そういうことは考えていませんでした。オフィスももっと無機質で、壁にポスターなども貼っていないし、棚なんかも中古で購入したスチールのものとか。安ければいいという考えでした。

目標にフォーカスするか、過程も楽しむか

一般論として、男性の方が、目標達成に対してプロセスを問わない人が多いといわれています。試験勉強などでいえば、試験が終わって合格するまではボロボロでいられるような人が多い。一方、女性はプロセスを楽しみたい傾向が強いといわれています。

たとえば会社が上場するとしたら、上場するまでのバタバタしている期間であっても、自分のライフスタイルを楽しみたいというような。男性は、上場という目標を達成するまでは、たとえヒゲが伸びっぱなしでも髪が伸びっぱなしでも構わない、という傾向があるようです。

もちろん全ての男女がこのように明確に分けられるわけではありませんが、弊社は女性スタッフが多いこともあって、途中からオフィス環境を良くしようということを考え始めました。

デザインはオフィス環境をよくするためのもの

オフィス環境を良くすることのひとつがデザインです。「素敵ですね」と言われるオフィスで働くことは、とても重要なのではと考えました。そのため、弊社は四ツ谷に移ってきたときにオフィスのデザインに関するところに数百万という大きなお金をかけています。

そもそも会社というのは、人間関係の仕組みや雰囲気などもそうですが、来たくなる場所であった方がいいと思っています。そして、「来たくなる場所」について考えたとき、野暮ったい場所にはあまり来たくないのかなと。少なくとも、私個人はおしゃれな場所で働きたいし、それを喜んでくれる人と一緒に働きたいと思っています。

デザインはボトムアップが難しい

デザインは社長が決めるしかありません。センスは人によって違うので、ボトムアップしていたらデザインは決まりません。最初に社長がデザインコンセプトを決める必要があります。

弊社はもともとデザインは私が考えていますが、コンテンツライフといって、「好きなことやものに囲まれて仕事をしようね」ということを打ち出しています。最初はコンセプトがなくて無理やりコンテンツライフというコンセプトを打ち出しましたが、そうするとスタッフが自分の好きなものをオフィスに持ってくるようになりました。

金曜日が終わって土日を挟み、「月曜日に来たくなる会社」であるための努力は大事ですし、そういう会社でありたいと思っています。

横須賀輝尚

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