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オフィスをより働きやすくするための、社内の意思決定

小さい会社の場合は、意思決定はほとんどトップダウンなものです。社長が方向性を決めたら社員はそれに従うだけ、というのが多い。それは当然です。例えば5人くらいの会社で、社員の意見を全部聞いて全部吸い取っていたら、やはりスピードというのは落ちます。

大企業に比べて中小企業の良さというのはやはりスピード感にあると思いますが、そういう意味ではそこを崩さないために、トップダウンというのは悪い仕組みではありません。ただ、大事な点が2つあると考えています。

社長が考えていることを社内でオープンにする

まず、社長が考えていることについては社内で常にオープンにしていくということ。パワーコンテンツジャパン株式会社ではchatworkというビジネスチャットツールを使っていますが、このchatworkで「社長が考えていること」というチャットを作り、そこで私が考えていることをつらつらと書いています。

社長って、突然何かを始めることが多いと思われていることがあります。ですが、急に何かを始めると思われていても、実は半年前にセミナーを受講していて、それから1、2ヶ月くらい考えて3ヶ月くらい計画づくりをして、「よし、これでいこう」と決めて初めて社員に対して発言したりしているんです。

そのため、社員から見ると急だと思われてしまう。そういう、社員から見た「急だなあ」というのを防ぐために、「社長が考えていること」というチャットを作って社員に読んでもらうようにしています。別にこの方法でなければならないわけではなくて、LINEでもいいし、トークノートでもいいしメールでも、会社によってはいろんなツールがあるでしょう。社内向けのTwitterなんかでもいいかもしれません。

意味合い的にはそんな感じで、ブログみたいにしっかり記事を書くわけではなく、ただつらつらと思いついたことを書いていくということです。それを書いておくことによって、社員も察しがつくというか、なんとなく「こんなことするんじゃないかな」という目星がついたりします。なので、そういった情報を出しておくのは重要なことだと考えています。

意思決定のフローを社内でオープンにする

もう一つ、これも小さい会社ではあまり明確になっていないことが多いものですが、「社内の意思決定がどう行われているのか」ということをオープンにしておくことも大事です。

例えば弊社の場合ですが、私が新しいことを始めたり講座の企画をしたり、という時には、1人で考えて決めることもありますが、担当者との雑談をする中で生まれることもあります。いろいろな生まれ方があるんですね。全員で集まって、全員から意見を聞いてその中で生まれることもあります。

弊社には担当者会議・全体会議というのが基本的にあります。これは定期的に行っているのではなくて、ある程度決まったものに関しては私と担当者で話をして、意思決定をチャットで伝えていきます。それからもっと漠然とした、「今後どうしようか」というようなことに関しては、全員で集まって会議をしたりします。

全体会議をして、その中で決まったものに関してまたチャットで意思決定したことを伝えます。この会社でどのように物事が決まって行くのかがわからないというのは、非常に不安になります。ですから、「この会社の中でどのように意思決定がされてどう動いて行くのか」ということを伝えておくということです。

社員の定着率を高めるために必要なこと

離職率を下げ、定着率を高めるためには、社員に対して、入社時にそういった仕組みがあることをしっかり説明しておくことが重要です。自分の知らないところでいつのまにか物事が決まってしまっていて、除け者にされているような感覚は、特に小さな会社ではあまり良いことではないです。その辺りは気をつけていきたいところです。

仕組みについては今言ったようなやり方でもいいでしょうし、例えば基本を私が決めるからついてきてくれ、というやり方でもいいと思います。要は意思決定のフローがオープンになっているということが大事です。

横須賀輝尚

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