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人から逃げないための「3ヶ月面談」

パワーコンテンツジャパン株式会社では、昇級のタイミングが年に4回あります。そこで、3ヶ月に1度面談をして、3ヶ月の振り返りと、今後3ヶ月の目標設定をするというように、話し合いの機会を持つことにしています。

3ヶ月面談は、評価する時間、不満を聞く時間、今後のキャリアを一緒に考える時間です。1人1〜2時間くらい、わりと時間をかけてやっています。今社員は6人なので、状況によっては丸2日かかるときもあります。

3ヶ月面談を始めた理由

3ヶ月面談は、会社が四谷に移った頃に始めました。会社を経営していく途中で「人から逃げない」と決めて組織の勉強を始めてからです。私は組織の勉強を始める前の今の体制になる前を振り返ると、会社としては成立していたものの、私の思うとおりの経営にはなっていないところがありました。違和感を感じることがあっても、会社が回るからと容認している部分もありました。

社長は社員と直接対峙するのを嫌がる

天才塾などの相談を通じて多くの方のビジネスの話を伺う機会がありますが、多くの社長が社員との直接面談を嫌がります。「間に誰か入ってくれ」と言いたがる。

その気持ちはわかります。問題を起こしている社員に直接指摘したとしたら、正論だとしても言われた方は当然不愉快な気持ちになります。至らない点を指摘されることで、少なくとも社長に対していい印象を持つ人はいません。

こういうことをマネージャーなどに任せると、確かに社長は楽です。ですが少人数の会社の場合はとくに、社長が直接問題のある社員と話をしないことによって、嫌な役回りを押し付けられたマネージャーに不満が溜まります。だからといって、解決しなかったらマネージャーの評価が下がる。

よく「30人までが限界」といわれますが、少人数の会社では特に「この会社を良くしたい」「社長として理想の会社にしたい」と思ったとき、社長は問題に対して人から逃げるべきではないと気づきました。問題社員やそりが合わない社員がいたとしても、社長は「もう嫌だ」「もう辞める」といって転職することはできませんから。

もちろんこういうときは社長としても辛いものですが、責任を背負って、そこを自分なりに収めていかなければなりません。人から逃げない、面談から逃げない、悪いことが起きた時ほど逃げないというのはすごく大事です。それで、弊社は3ヶ月面談をしています。

3ヶ月面談のメリット

3ヶ月面談をしなくても大きな問題はありませんが、するから見えてくるものもあります。3ヶ月面談のいいところは、本人の意思をリアルタイムで確認できるところです。雰囲気で察することもできますが、察することができるのは全体の半分くらい。

ある日社員から突然「退職します」と言われた経験がある人もいらっしゃるかもしれませんが、突然社員がやめることなんて、突発的な事故以外ないんです。絶対に何かの積み重ねから「退職」という決断が下されています。ですから、世間話から察していくしかありません。そのためにも、3ヶ月面談はかなり大事だと個人的には思っています。

人数が増えてくると、社長がいないところでの社員同士のコミュニケーションが発生していきますが、そういった自分では見えないところのコミュニケーションを確認できるのも個別面談のいいところです。

横須賀輝尚

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