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「飲み会」の効能

パワーコンテンツジャパン株式会社では、今3ヶ月に1回くらいのスパンで飲み会を開いています。今日は社内の人間関係の構築と飲み会の関係についてのお話です。

組織をよくするために、飲み会を始めた

飲み会のもともとの目的は、組織内の人間関係を良くするためでした。私が独立してから徐々に、「横須賀輝尚という個人よりも、パワーコンテンツジャパン株式会社という会社として伸びてきたい」という思いが強くなっていったことがひとつの要因です。

組織をよくしていきたいと考え、初期の頃は「GOOD&NEW」というワークを取り入れたりと、色々な試行錯誤の時期もありました。今とは少し社内の温度感が違う頃です。

さらに、関係性をよくするためには成功循環モデルを作りたい、そのためには月に1回くらいは社員みんなが集まる場が欲しいと思うようになり、月に1度のスパンで飲み会を開くことに決めました。

全員が参加するシステムにはしない代わりに、予約は持ち回り。担当は毎月変わることにしました。他の人が担当のときに参加しておかなければ自分が担当の時に参加してもらえなくなる、という心理的なプレッシャーをかけて、参加を促すことがねらいです。

この持ち回りシステムが功を奏して、途中参加や途中退出があったとしても、ほとんどの社員が毎回参加してくれました。唯一飲み会自体を非開催にしたのは、社員の身内に不幸があったときくらいです。

「人が働く」ということの定義を考え始めた

そこから少し変化があったのは、増井瞳という社員が入社してからです。彼女の入社がきっかけとなって、「人が働く」ということについてより深く考え始めることになりました。その頃から新しく入ってくるメンバーには面接時に働き方の定義を伝えるようになり、そこから温度感が近い人の入社が増えてきたと思います。

その後の飲み会は開催頻度が減り、今は新年会やお花見、歓送迎会や忘年会くらいになっています。

職場の快適さは、住んでいる場所によっても変わる

働く環境の快適さについて考えた時、フォーカスすべきは社員が住んでいる場所です。遠くから通っている社員もいますし、住む場所には個人的な事情がかなり関係してきます。

都内に住んでいる人は夜10時まで飲んでも余裕で帰れますが、郊外に住んでいると、10時まで飲み会があることが負担なことも少なくありません。過去には、終電を逃しそうになった社員もいました。

仕事で終電になるならまだわかりますが、飲み会で終電を逃してしまうというのは社員に迷惑をかけることです。それは会社の責任者として、あまり良いことではありません。

それに、夜は勤務時間外なので強制ができません。業務命令としてやろうと思えばできるのかもしれません。しかし、勤務時間中の業務命令とはやはり質が違います。そうすると、夜の飲み会は断られる可能性が出てきてしまうのです。

もちろん全員参加しなくても構わないといえばそうですが、1人も脱退者を出さないということは、関係性を構築していく過程ではかなり大事なことです。「行かなくてもいいんだ」という前例ができてしまうと、そこからなし崩し的に毎回不参加の人が出てきてしまうからです。

組織においては、いない人の話をする状況は良くありません。往々にしてネガティブな話になりがちだからです。普通成功循環モデルを始めたい、組織を良くしたいときは特に気をつけなければならないところで、最初は間が持たないので、不在の人の話題となるとどうしても悪口になりやすいのです。

それを防ぐという意味でも全員参加が良いですし、それで空気が悪くなるなら所長が空気感をコントロールすべきです。私も最初の頃は、発言量が少ない社員が出ないように、先輩のお酒をいつも見ているような社員を作らないようになど、パワーバランスを見るようにしていました。

もちろん急用や身内の不幸などの場合は不参加で構いません。しかし成功循環モデルを作り上げていく過程では、基本的には不参加者を出さないことが重要です。

だったら勤務時間内に飲み会をすればいい

そこで考えたのが、勤務時間内に飲み会をやってしまうことです。一番の効能は、勤務時間内なので不参加ができなくなることでした。すごく嫌だと思っている社員がいたとしても、仕事として1、2時間我慢してもらえる。そして、最終的には嫌だなと思わせないような関係を作っていくのが目指すところです。

多くの会社では、飲み会をするときに社員側の考えや都合はあまり取り入れてくれません。ですが、会社が6時半で終わるのなら飲み会も6時半に終わった方がいいというのが今の私の考えです。

少し余談ですが、勤務時間内にいつもと違った時間をすごすことで、アイデアが出やすくなるという効果もあるように感じています。

横須賀輝尚

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