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オフィスのデザインについて

弊社のオフィスデザインに関して、初めていらした方の多くに、「おしゃれですね」と言ってくださいます。嬉しいですね。オフィスデザインに関しては私が好き放題やってるだけなんですが、時々模様替えしたりして割と気にしている方です。

短期間で模様替えをするのは、変化を出すため

ある程度短期間で少しずつ変えているのは、毎日来るオフィスなので全く変化がなかったら飽きるという思いがそもそもあります。弊社のスタッフには、仕事の内容が少しずつ変わっていく人もいれば、割とルーティンな仕事をしている人もいます。仕事内容に変化がないと、自問自答の時間が増えてしまうんです。

そうすると、「このままここにいていいのかな」と考え出したりする。変化がないということは、「このまま」なんですよね。だけど、変化があったら「このまま」じゃなくなる。だからどんな形にせよ、変化はあったほうがいいと思っています。

オフィスデザインについては、そもそも私が好きだったというのがあります。内装も、四谷の今のオフィスに入ったときに自分で考えてやりました。どうして短いサイクルで模様替えをするかというと、少し反面教師のような理由があります。

ある有名なコンサルタントのオフィスがあるんですが、とても立派なオフィスなんですが、内装が全然変わらない。業績が伸びていようがいまいが、何度訪れても何も変わってないんです。そういったことを見てきて、派手に変わる必要はないけれど、時々変わったら楽しいんじゃないかと思うところはあります。

例えばオフィスに絵が飾ってあるとして、それがずっと同じものだったとき、2年も3年も、全く同じ場所で同じ絵を飾っていることに対して何も思わないのかなと思ってしまうんですね。そういう人が「自分はクリエイター的なコンサルタントなんですよ」とか言っても、全然クリエイティブじゃないと思ってしまいます。

内装を整えるにはある程度のスペースが必要

以前は、今のような働き方ではなくて割と個人主義でした。デスクの前に前の人が見えないぐらい大きな衝立があって、そこに各々が好きなものを張っていました。

そこは、面積的にも壁に何か貼るスペースがなかったんです。私が壁を背にして座ったとき、左側が全部窓で。奥に接客スペースがあって、スタッフ4人が向かい合わせに座っていたんですが、残りの壁が全部本棚だった。本当に何も内装をやりようがありませんでした。今のオフィスはスペースがあるので、やりようがあります。

こういった内装や模様替えについて、社員は参加する側に入ってもいいと思うんですが、楽しむくらいがちょうどいいのかもしれません。「みんなでやろう」とか言い出すととんでもないことになる。

オフィスデザインを合議制にしない方がいい理由

これは私の考えですが、デザインは会社や経営者側がある程度一方的に決めた方が良いと考えています。なぜかというと、デザインは合議で決まらないからです。人それぞれで、良い悪いでもなくみんなが尊重されるものだから。例えば私がイタリアンテイストがいいなと言っても、社員の一人は絶対アメリカのクラシックがいいというかもしれない。ぶつかって当たり前なんですね。

だから、「うちの会社はこんな感じだから」と経営者側が言ってくれる方が、多分お互い楽です。それは自分たちなりの温度感でやるしかないところかもしれません。

違うオフィスに移ったりしたら、コンセプトルームなんかも作りたいなと思っています。オフィスルームがひとつあって、会議室があって、来社されたお客さんが会議室に行く途中にうちの歴史がわかるようなスペースを作りたいと考えています。

創業した頃の写真とかは特にないですが、天才塾の何かがあったり、THE BOOMやソニーのポスターなんかがあってもいいと思います。「これなんですか?」とお客さんに聞かれて、「これはですね…」と説明できるものがあってもいいなと。

自分が成長していくのは楽しいことです。その少し大きな枠が、会社が成長していくということで。成長していくときには必ず何らかの変化も起きるはずです。変化を起こすから成長するのか、成長するから変化を起こすのかはわかりませんが、変化が起きたら何かが変わった感じがしますよね。その「何かが変わった」をデザインでやるのが一番簡単なんです。単純に自分の気分転換でもありますが。

会社の中にクリエイティブな空間を持つ

それに、例えば何かアイデアを思いつきたいとなったときによくあるのが「ちょっとカフェに行って考えてきます」とか、「ちょっと公園に行って考えてきます」というようなこと。それ自体はいいと思いますが、そうなるということは社内にアイデアが浮かぶような環境がないんだということになる。

それは会社のオフィスとしてどうなんでしょうか。社内でアイデアが産まれたら一番簡単です。いちいち外に行かなきゃいけないとしたら、会社にその機能はないわけで。
弊社は、少なくとも話す場があって、私が外で思いついたアイデアも、社内で話しあっていることから派生しているので、少なくとも多少はクリエイティブな空間になっていると思っています。

模様替えは、比較的簡単に変化を起こせる方法です。少しマンネリ化しているなと感じたら、オフィスの模様替えをしてみると良いかもしれません。

横須賀輝尚

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